「秋」の語彙リストを作ろう!

「秋」の語彙リストを作ろう!

亀井みどり(かめい みどり)

亀井みどり(かめい みどり)

学習者が主体的に語彙リストを作成するという短時間のプロジェクト。グループ内で挙がった単語をカテゴリー化する作業を加えることで、メンバーとの協働や高度な思考が求められる活動に変えることができる。授業の一部として取り入れやすく、アレンジがしやすいという点も大きな魅力。

2016.3.28

Category

言語
  • 韓国語
対象
  • 大学生
活動タイプ
  • 資料制作
アウトプット
  • ポスター
  • 語彙リスト
話題分野
  • ことば

Tags

  • ウォーミングアップ
  • カテゴリー化
  • ポスター発表
  • 語彙

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単元目標

【レベル1】
グループのメンバーと協働して語彙リストを作成・発表することを通し、語彙学習への意欲を高めるとともに、今後の主体的な学習につなげるきっかけとする。

インタビュー

このプランは実践したものですか。
実践してみようと思ったものですか。
実現の可能性はありますか。

2015年度秋学期に、大学生を対象にしたコリア語検定試験対策講座(初級クラス)の授業で活動の一部を実施しました。(掲載中のプランは、追加修正したものです。)

どうしてこのプランを作ろうと思ったのですか。
発想の原点はなんですか 。

検定試験対策クラスを担当することになった時、めやすマスター研修への参加が決まりました。検定試験対策クラスというと「既出問題を解いて、答え合わせと解説を行う授業」というようなイメージを持っていましたが、「めやす」の要素を取り入れた授業もできるのではないか、という思いから模索を始めました。当初、試験範囲の語彙を対象にした語彙リスト作りのプロジェクト学習を計画していましたが、初回授業の数日前になって、受講生の学習歴に予想以上に差があることがわかり、苦肉の策として、急遽、自己紹介と語彙学習のウォーミングアップを兼ねたグループ活動を考えました。

実践してみて生徒の反応はどうですか。
実践していない場合、生徒のどんな反応が予想され、または期待していますか。

初めて顔を合わせる学生が多いようでしたが、グループ活動を始めると初回授業特有の緊張感が消え、和気あいあいとした雰囲気で取り組んでいました。特に「秋」という時期に合ったテーマにしたことで、「普段使えそうな身近な単語が覚えられてよかった」という感想がありました。また、「自分では思いつかなかった単語を知る事ができてよかった」、「単語やカテゴリー分けにグループのメンバーの個性が出て面白かった」など、グループ活動に対する肯定的な感想が多く見られました。

このプランに対する自己評価を教えて下さい。
また、学習のめやすを取り入れた授業を試みるにあたって、どんな課題や効果があると思いますか。

活動を通してメンバー同士の協働が生まれ、自分一人では限界のある語彙学習の可能性を広げることができたと思います。

同業者仲間に向けて、ワンポイントアドバイスや感想を一言お願いします。

学習者や教室環境に合わせ、語彙リストのテーマを変えたり内容を増減したりするなど、適宜アレンジを加えることで、より実施しやすくなると思います。

執筆者

亀井みどり(かめい みどり)

亀井みどり(かめい みどり)

「外国語学習のめやす」マスター研修(2015)の修了者。参加当時は上智大学 Language Learning Center 講師(コリア語検定講座担当)。

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