私たちのイチオシ!~身近にある日本の素敵なものを紹介しよう~
身近にある日本の文化や習慣を、自らの学習言語を使って紹介動画を作成し、日本語を学ぶ学生たちと交流を行い共に学び合うプロジェクトです。学生の学習言語が話されている地域の話者と実際につながることができる方が学生のモチベーションは上がりますが、交流相手が見つからなかったとしても、自分たちが生きる社会や身近な面白いものを発見し、それを学習言語で表現することだけでも意義のあるプランになっています。
Category
- 言語
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- スペイン語
- 日本語
- 対象
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- 大学生
- 活動タイプ
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- アンケート調査
- ライティング
- 交流
- 作品制作
- 鑑賞
- アウトプット
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- 動画作品
- 台本
- 話題分野
-
- ことば
- 学校生活
- 日常生活
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単元目標
・身近にある日本の文化や習慣をスペイン語で紹介できる。
・交流相手の学習言語である日本語と,自らの学習言語であるスペイン語を使って交
流を行うことができる。
インタビュー
このプランは実践したものですか。
実践してみようと思ったものですか。
実現の可能性はありますか。
2017年前期に大学の中級スペイン語の授業で実践したものです。
どうしてこのプランを作ろうと思ったのですか。
発想の原点はなんですか 。
チリのサンティアゴ大学で日本語教員をしている友人から、学習言語を使って交流をしないかと誘われました。どんなプランか尋ねてみると、それぞれの国、文化や社会を紹介する成果物を何か作り、その制作過程から成果物の評価までをお互いに行う、というものでした。これまで行ってきた学習言語を使って成果物を作るという授業にさらに複数の交流活動が加わるのはとても面白いと思いました。
実践してみて生徒の反応はどうですか。
実践していない場合、生徒のどんな反応が予想され、または期待していますか。
シラバスにこの活動については記載していましたが、実際に自己紹介をスペイン語で書き、動画で録って提出するという最初の課題で脱落した学生が3人いました。それまで文法をメインで学習してきた学生たちには、たとえネイティブ教員の授業で得に口頭で運用する練習をしてきたといっても、かなり難しかったようです。
しかし、脱落せず最後まで授業を受けた学生の頑張りはものすごくて、私の方が励まされました。伝える相手がいて、活動の途中もグループウェアを使って交流を行い、さらに自分たちが制作したものにコメントをしてくれるというは、学生にとって何よりも大きなモチベーションになったようでした。
このプランに対する自己評価を教えて下さい。
また、学習のめやすを取り入れた授業を試みるにあたって、どんな課題や効果があると思いますか。
何度かプロジェクトワークを含む授業をやってはいますが、いつも準備、添削などとても大変ですが、一旦始めたら最後までやるしかないということもあり(笑)、最後までやり抜いたので、80点をつけたいと思います。20点の減点は、これまでの反省がいまひとつ活かせておらず、もっといいやり方があるに違いないと思うからです。また、学生のレベルに対して活動のレベルが少し高かったことやスペイン語の学習につながったのかをもう少し検証すべきだったと思います。
同業者仲間に向けて、ワンポイントアドバイスや感想を一言お願いします。
2学期かけて出来るとよりよいと思います。1回の授業でできる活動を事前によく把握しておくことがポイントです。
執筆者
「外国語学習のめやす」マスター研修(2015)の修了者。参加当時は関西学院大学准教授(スペイン語担当)。