城国韓国語発信プロジェクト 2019夏 ~九十九里の海風にのせて~
実践者はこの大学に着任し、コースづくり、学校づくりに取り組んできました。学校づくりの主人公は教師と学生。教師が元気を出せば、大学が元気になり、学生が元気になるのがモットーです。そんな思いを込めて学生や同僚教員とやりとげたプロジェクト。オープンキャンパスや交流などで大学を紹介・発信したい、大人数クラスでのプロジェクトに取り組まなければならない方には特に参考になります。
Category
- 言語
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- 中国語
- 日本語
- 韓国語
- 対象
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- 大学生
- 活動タイプ
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- インタビュー
- ライティング
- 作品制作
- アウトプット
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- 動画作品
- 台本
- 話題分野
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- 交通と旅行
- 学校生活
- 日常生活
- 自分と身近な人びと
- 趣味と遊び
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単元目標
自分たちとかかわること(私生活、大学生活など)について韓国語で紹介する動画を作成し、学内外に発信することができる。
インタビュー
このプランは実践したものですか。
実践してみようと思ったものですか。
実現の可能性はありますか。
実践したものです。2019年度前期に、韓国語コース1年次必修科目「韓国語コミュニケーションⅠa(話す・聞く)」のクラス(週1回90分)で実践しました。韓国語を初めて学ぶ学生、独学や高校の授業で習ったことがあるという学生、日本語や中国語を母語とする学生など50名のクラスでした。学生数が多いため、韓国人留学生4名にボランティアスタッフとして入り、サポートしてもらいました。
どうしてこのプランを作ろうと思ったのですか。
発想の原点はなんですか 。
城西国際大学では、今年、2019年に韓国語専攻が開設されました。大学は千葉県の太平洋側の田舎町にあります。この大学は学生全体の1/6が留学生であり、韓国人留学生も多く在学しています。この学習環境を生かし、私たちがこの町でどんな大学生活を送り、どんな学びをしているかを発信し、それを見聞きした人々(在学する留学生、今後在学しようとする留学生、入学を希望する新入生)に役立てることはできないかと思いました。連携科目である「韓国語コミュニケーションⅠb(書く・読む)」を担当する先生と試行錯誤しながらやり遂げたプロジェクトです。
実践してみて生徒の反応はどうですか。
実践していない場合、生徒のどんな反応が予想され、または期待していますか。
実はこのプロジェクトの成果物は2019年7月末の行われたオープンキャンパスで約100名の参加者の前で発表しました。その舞台で、学生は「最初はなんでこんなことをしなければいけないんだろうと思ったのですが・・・」と言っていました。授業時間だけでは足らず、課外の時間や通学時間、週末なども作業をしたので大変だったと思います。ただ、みんなが最後に口をそろえて言っていたのは「達成感とその中での様々な学び」です。入学して間もない大学1年生だからこそ、大学やその周辺、大学生活、友人について知るよい機会になったようです。尚、このプロジェクトは13グループ、50名で行われ、そのうち以下(関連リンク参照)の4つの成果物は本人と大学の許可を得て公開しています。
このプランに対する自己評価を教えて下さい。
また、学習のめやすを取り入れた授業を試みるにあたって、どんな課題や効果があると思いますか。
学生が試行錯誤するということは当然、教師も試行錯誤します。うまくいかないからと言って安易に方向転換をせず、最後まで学生に寄り添いながら修正していけたのは良かったと思います。
同業者仲間に向けて、ワンポイントアドバイスや感想を一言お願いします。
今回は学生を取り巻くリソースをフル活用しています。韓国語学習を取り巻くリソースは意外と多く、私たち教師が気づいていなかったり、あきらめているのかもしれません。50名を超えるプロジェクトの場合、この学習環境設計がポイントになるかと思います。
執筆者
「外国語学習のめやす2012」作成プロジェクトメンバー。「めやす」マスター研修の修了者(2014)。参加当時、目白大学非常勤講師。「めやす」式授業実践の研究がきっかけで「外国語授業実践フォーラム設立メンバーの一人となる。警察官から語学教師に転向した体験をTJFのメルマガ「わやわや」の「んじゃめな」で紹介されている。http://www.tjf.or.jp/jp/wayawaya/bak/20.html