ドイツ語で大学紹介
大学の魅力を伝える動画をドイツ語で作成し、YouTubeで世界に発信するという「つながり」を意識した活動。あくまでも学習した知識、自らが有している知識を基本として文章を作成させ、語彙リスト、台本と日本語訳も提出させ、グループワークと全体共有を組み合わせて学びあえる授業設計になっている。
Category
- 言語
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- ドイツ語
- 対象
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- 大学生
- 活動タイプ
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- 作品制作
- アウトプット
-
- 動画作品
- 台本
- 語彙リスト
- 話題分野
-
- 学校生活
- 行事
- 食
Download
単元目標
立命館大学の魅力を伝える動画をドイツ語で作成し、YouTubeで世界に発信してみよう。
■セールスポイント
・身近なテーマを与えることで、会話や説明文の構成をつくりやすい。
・あくまでも学習した知識、自らが有している知識を基本として文章を作成させるという点は、これまでの学習を振り返り、応用するという意欲を喚起する。
・語彙リストを各グループで作成してクラス内でそれをシェアすることで、グループ内だけではなくクラス全体に内容が伝わり、自ブループ以外の動画に対しても理解と興味を深めることができる。
・ドイツ語の台本とその日本語訳を作成することで、各個人が改めてドイツ語と日本語の文法上、構文上あるいは表現上の違いに気づくことができる。
・作成した動画を公開することで、作成時にも一定の緊張感とモチベーションを維持することができ、グループ内でより協力しあう土壌をつくることができる。
インタビュー
このプランは実践したものですか。
実践してみようと思ったものですか。
実現の可能性はありますか。
このプランは実践したものです。ただし、著作権および肖像権上の問題が生じる可能性があったため、YouTubeでの一般公開は行わず、限定的な公開に留めました。
どうしてこのプランを作ろうと思ったのですか。
発想の原点はなんですか 。
通常の授業ではどうしても知識のインプットが中心になってしまいます。ドイツ語で文章を書いたり、発話したりするといったアウトプットの機会を作ることはできないか、という点が発想の原点にあります。単なるペアワークとしての会話練習ではなく、第三者に向けて情報を発信するためにドイツ語を使うにはどうしたらいいか、ということを考え、このようなプランの着想に至りました。
実践してみて生徒の反応はどうですか。
実践していない場合、生徒のどんな反応が予想され、または期待していますか。
実践していない場合、生徒のどんな反応が予想され、または期待していますか。
非常に興味をもって取り組んでくれたと思います。グループで活発に意見を出し合い、工夫して動画作成に挑んでくれました。また、ドイツ語への興味を深めた学生も多く、次年度からの副専攻ドイツ語コミュニケーションコースの選択者が激増しました。
このプランに対する自己評価を教えて下さい。
また、学習のめやすを取り入れた授業を試みるにあたって、どんな課題や効果があると思いますか。
このプランの最大の目的である、YouTubeで動画を一般公開することが実現できなかった点、「公開」と「評価」のバランスなど、まだまだ課題が残っています。これらの点を改善しつつ、より良いプランを作成したいと思っています。また、今回は「大学紹介」ということで具体的な動画のテーマの絞り込みが難しかったように思います。また、学生にとって、動画の視聴者像が想像しづらかったかも知れません。例えば、視聴対象を「立命館大学に留学予定の交換留学生」、テーマを「留学前に立命館大学(あるいはキャンパス周辺、街)を知ってもらおう」などとすると、学生にとってもより取り組みやすいように思います。また、対象が限定されることで、作成した動画を通じて実際にドイツ人と「つながる」ことが容易になるかも知れません。このように人と人との交流を生むようなプランを実践に移していきたいと思っています。また、そうした点が『めやす』の目指すところだと思っています。
同業者仲間に向けて、ワンポイントアドバイスや感想を一言お願いします。
実際にドイツ語話者と「つながる」ことで、ドイツ語を学習したことによる喜びを生むことができるように思います。また、それが学習のモチベーション維持・向上に結びつくと思います。
執筆者
「外国語学習のめやす」マスター研修の修了者(2013)。参加当時、立命館大学准教授。2014「めやす」マスター研修のコーディネーター、「めやす」ウォーミングアップ研修in大阪(4月実施)講師。2015「めやす」マスター研修のカリキュラム作成委員・コーディネーター。