ホテルマンになりきって、日本語で接客し動画を撮影しよう!

ホテルマンになりきって、日本語で接客し動画を撮影しよう!

栗原祐美(くりはら ゆみ)

栗原祐美(くりはら ゆみ)

会話力と自国文化の理解力を鍛えるためのプランです。ホテルスタッフと日本人のお客様の会話を想定し、日本語で接客できるよう、簡単な会話や単語を聞いたり話せるようになることが目標です。セールスポイントとして、50人の大人数クラスでも会話練習ができる。また、動画編集アプリやYouTube等を使って動画を提出させることで、多元的な学習ができるプロジェクトになっています。

2020.2.20

Category

言語
  • 日本語
対象
  • 大学生
活動タイプ
  • インタビュー
  • ライティング
  • 作品制作
アウトプット
  • 動画作品
  • 台本
  • 語彙リスト
話題分野
  • ことば
  • 交通と旅行
  • 人とのつきあい

Tags

  • e-learning
  • YouTube
  • なりきる
  • アプリ
  • ホテル
  • 動画編集
  • 台湾
  • 実習
  • 情報機器
  • 接客

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単元目標

・自国文化の理解と日本人観光客の好みを理解し、日本人観光客に好まれるものと好まれないものは何かを説明できる。
・会話能力の向上: スタッフと日本人のお客様の会話を想定し、フロントとフィットネスセンターでの会話スキットを作成して日本語で接客できるようになる。
・情報機器やアプリを使った多元的な学習。動画編集アプリ、YouTube等を使って動画を作成する。

インタビュー

このプランは実践したものですか。
実践してみようと思ったものですか。
実現の可能性はありますか。

はい、実践したものです。全七回で実施しました。学習者は、「ホテル日本語」を選択する二年生の台湾人大学生で、一クラス50人です。

どうしてこのプランを作ろうと思ったのですか。
発想の原点はなんですか 。

大学三年時にホテル実習があるので、そのための会話力と文化理解力をきたえるためこのプランを考えました。動画を撮るという発想の原点は、「めやすWeb」で動画を撮るプランを紹介していた方がいたので、そこから発想を得ました。

実践してみて生徒の反応はどうですか。
実践していない場合、生徒のどんな反応が予想され、または期待していますか。

モチベーションが高い学習者(日本のホテルで実習したい、日本人の多いホテルで実習したい、日本語が好き等)は楽しんで真面目に取り組んでくれました。モチベーションが低かったり、もともと学習に不熱心な学生はただ課題を提出するだけのような学生もいました。ただ、後者のような学生も筆記テストより動画提出の方がプレッシャーを感じずに取り組めたと述べる学生もいました。

このプランに対する自己評価を教えて下さい。
また、学習のめやすを取り入れた授業を試みるにあたって、どんな課題や効果があると思いますか。

ホテル会話だけでなく、文化的な内容を盛り込めたことがよかったと思います。プロジェクトの初期段階で、自国文化と日本人観光客の好みを理解し、日本人観光客に好まれるものと好まれないものは何かを考えさせたことがよかったです(例えばタピオカやマンゴーかき氷は好まれ、パクチーや臭豆腐など香りの強いものは台湾人には人気でも日本人にはあまり好まれないのでお勧めしない方がいい等)。文化背景を理解してから動画の内容を考えたので、言語領域だけでなく文化領域にも少し深みが出たと思います。課題としてルーブリックの説明が十分でなかったこととです。

同業者仲間に向けて、ワンポイントアドバイスや感想を一言お願いします。

アドバイスというほどではありませんが、カンニングをする学生がいたので(セリフを覚えずカンペを見ながら動画撮影する、口パク等)予防のため、先に暗記テストをしたり、成果物を最後にクラスメート同士でお互いに見えるように設定すると防ぐことができるかもしれません。

執筆者

栗原祐美(くりはら ゆみ)

栗原祐美(くりはら ゆみ)

台灣明新科技大學 助理教授。担当言語は日本語 と中国語。「めやす共同プランニング」メンバー。「めやす共同プランニング」とは、「めやす」マスターの阪上彩子氏を中心とする「Let‘sめやす」グループが、1年間オンラインで「めやす」での教え方、プロジェクトワークについていろいろな語学の教員と共同設計し実践するというプロジェクトです。

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