「中国語学習嫌い」をつくらないための音声文字導入活動
つかみの授業
中国語はピンインや声調を最初のうちにみっちり指導しないといけないと、発音指導に明け暮れた結果、中国語学習嫌いを生み出していた、そんな失敗をしないように学習活動を工夫してみました。発音学習は意味学習している限り続くものと捉えることがポイントです。
Category
- 言語
-
- 中国語
- 対象
-
- 中高生
- 活動タイプ
-
- アウトプット
-
- 話題分野
-
- 自分と身近な人びと
Download
実践者の問題意識
中国語初学者にとってピンインのシステムを理解し定着すること、そして発音を合理的に体得することは言うまでもなく大事なことです。しかし、時にそれが中国語学習の障碍にもなっていることもあります。その大きな理由は、学習者にとって意味を伴わない「発声」を強いられることです。場合によってはどこがどう悪いのかも適切に示されなかったり、発音の仕組みをきちんと伝えられなかったりしたままの状態で、「違う。もう一度。」と発声を繰り返させられることによって「中国語学習嫌い」を生み出してしまっていることも耳にします。
実践者が工夫していること
- 言語活動の中でストレスや音調を意識させる
- ピンインが終わらないからコミュニケーション活動をする時間がない?
- 発音の学習はある意味学習している限り続くもの
- 学習者自身が規則性を考えたり発見したりできるように
- クラスメートやよくみる名前を活用してみる
- 歴史上の人物や有名人の名前を活用してみる
- 少しまとまった提示的コミュニケーションを取り入れる
執筆者
「外国語学習のめやす2012」作成プロジェクトメンバー。「めやす」マスター研修の修了者(2013)。参加当時、埼玉県立伊奈学園総合高等学校教諭(中国語担当)。執筆した高校生向け教科書に『高校生のコミュニケーション中国語』藤井達也・李蕾(センゲージ・ラーニング/2011)がある。