撮影と交流の記録・大阪府
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撮影初日。朝、花畑先生から「写真を撮ることは、ただシャッターを切るということではなく、いいなぁという気持ちがあるということ。わくわくしていればわくわくが写る。"Discover the Wonder"をキーワードに撮ろう」とメッセージ。ちん電の一日乗車券を使い、下町めぐりに出発。
住吉神社でお宮参りのご家族を撮影。お母さんが、筆に朱をふくませ、赤ちゃんの額に「小」の文字を描きはじめました。日本の高校生も驚いたようです。「男の子は大きく強くなるように大の字を、女の子はかわいく優しくなるように小の字を描くんですよ」と教えていただきました。
一番・大吉をゲットしてうれしそう。でも、通訳のもみさんはおみくじの解説に四苦八苦でした。
ポールはなぜ水を撒いているのかわからず、禰宜さんに質問。アメリカなら暑い日はクーラーを効かせた屋内にいるのに、打ち水をして涼しくするという日本人の発想に驚いたそうです。
名物「たこせん」実演!「『たません』は何ですか?」と質問すると、注文していないのに早速作ってくれたお店のお父さん。「みんなで食べて!」と1枚おまけしてくれました。ありがとうございました。おいしかったです♪
「いややわあ、お化粧もしてないのよ~」と言いつつ、どんどん前に出てきてくれた自転車屋さんのお母さん。「こんなおばちゃん撮ってくれてうれしいわぁ」と、冷たいお茶を何本も買ってきてみんなにくれました。本当にうれしかったです!
おいしい♪ 物静かだけど、まわりの状況を見て気配りするポリー。そのバランス感覚でみんなをフォローしてくれました。
新世界で出会ったおばちゃんが後から追いかけてきて、「日本の写真を撮るなら、私が大ファンの一座の役者さんを撮るといいわよ!」と、わざわざ劇場まで案内してくれました。おばちゃんの強引さに負けた若手の役者さんが、出てきてくれました。
写真選び中。初日なので、まだ何を選ぶか感覚がつかめない。それでも、同じ場所でまったく違う写真を撮る4人の個性が見えてきて、おもしろさを感じたようでした。
【担当者より】
初日は、まず住吉神社へ。何を撮ればいいかわからないし、話しかけるタイミングも難しい。特に海外の2人にとってははじめての日本の神社、写真を撮るだけでなく、おみくじをひいたり、神社の人と話したり。でも、そんな寄り道とも思える時間も花畑先生が教えてくれた”Wonder”があったからこそ。
そして天下茶屋へ。工芸高校のみんながいっしょだったので、声のかけ方もまねしてだんだんさまになってきている。「ずっとここでお店をやっているんですか?」と尋ねたり、台車で商品を運ぶお兄さんに「何を運んでいるんですか?」と質問したり、疑問を自然に問いかけている。それに答える人たちの人懐こくて気前のいいこと!自転車屋さんではお茶、おせんべい屋さんではおかき・・・と、写真を撮らせてもらっているのに「撮ってくれてありがとう」「暑いなかお疲れさま」といろいろくれる!! 人と人との距離が近いなあ、と感じました。