人生ゲームを作ろう!
日本語上級者向けの実践である。卒業後日本で就職したり、キャリアデザインに役立つ内容となっている。実践者からの一押しは「作文嫌いの学生たちに、深く考えてもらうプランになっていると思います。」
Category
- 言語
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- 日本語
- 対象
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- 大学生
- 活動タイプ
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- プレゼンテーション
- ライティング
- リーディング
- 交流
- 作品制作
- アウトプット
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- ゲーム
- 話題分野
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- 日常生活
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単元目標
これからの人生を考え、夢と現実をとりまぜてふくらませて、人生ゲームを作ることができる。
【話題分野】日常生活 学習レベル4、コミュニケーション能力指標
4-c いろいろな人のライフスタイルについて記事を読んだり番組を見たりして、そこから学んだことを話しあうことができる。
インタビュー
このプランは実践したものですか。
実践してみようと思ったものですか。
実現の可能性はありますか。
はい、2017年と2018年に実践したものです。
どうしてこのプランを作ろうと思ったのですか。
発想の原点はなんですか 。
めやすマスター研修2015で実施されていて、報告を聞いて、私も授業でやってみようと思いました。このクラスの学習者は全員日本での就職を希望しているわけではないので、キャリア支援として人生ゲームを作り、自分の人生の設計づくりができたのはよかったと思いました。ルーブリックなどはほとんど使わせていただいています。
実践してみて生徒の反応はどうですか。
実践していない場合、生徒のどんな反応が予想され、または期待していますか。
作文を書かせると嫌がる学習者も自分の人生設計を双六の形で考えていくのはとても興味深そうにしていました。あまり深く考えていない、考えたくない学習者にはコマを埋めていくのが大変だったようです。
このプランに対する自己評価を教えて下さい。
また、学習のめやすを取り入れた授業を試みるにあたって、どんな課題や効果があると思いますか。
あまり他のクラスではない試みなのでわくわくする時間が教師と学習者で共有できました。ただ人生ゲームで用いられた日本語表現は不適切なものが多々あったのですが、リハーサルではゲームに熱中しすぎて、その注意まではあまりできませんでした。成果物として残ることを考えると、もう少しチェックする時間をとればよかったと思っています。1回目より2回目のほうがスムーズに進んでいるのを見ると、もう少し重ねて改訂するとよりよいものになるのではないかと期待しています。
同業者仲間に向けて、ワンポイントアドバイスや感想を一言お願いします。
日本語の正確さももちろん大事ですが、自分の将来をどう描くか内容を重視することを伝える必要があります。その補助として人生ゲームに使われるような語彙や表現を授業で伝えて、コマを作りやすくする工夫が必要かなと思いました。
執筆者
「外国語学習のめやす」マスター研修の修了者(2014)。参加当時、大阪大学非常勤講師。