日本人会社員にインタビューをしよう
「めやす」マスター研修2014、事前課題として報告された実践プラン。「ビジネス日本語」の教室を飛び出して、日本企業で働く人にインタビューをすることを通じて、ビジネス日本語を実際に使ったり、日本企業について身近に感じたり、理解を深めたりしながら、就職活動にも役立たせる学びとなっている。
Category
- 言語
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- 日本語
- 対象
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- 大学生
- 活動タイプ
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- インタビュー
- プレゼンテーション
- 交流
- 資料制作
- アウトプット
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- スライド
- メールや手紙
- 話題分野
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単元目標
<場面状況>
ロシアのS大学の3年生の学生たちは、日本語関連の企業に就職できるように、ビジネス日本語の授業を受講している。そのクラスの一環として、日本企業で働いている日本人にインタビューを行うことにした。
インタビュー
このプランは実践したものですか。
実践してみようと思ったものですか。
実現の可能性はありますか。
はい、実践したものです。
どうしてこのプランを作ろうと思ったのですか。
発想の原点はなんですか 。
「ビジネス日本語」というクラスを受け持つ機会があり、S市在住の日本企業の方と知り合ったのも縁だと思い、インタビュープロジェクトを行おうと思いました。この機関では、教室内で学習することが多かったので、教室の外を飛び出して学習することは、いい機会かと思ったからです。
実践してみて生徒の反応はどうですか。
実践していない場合、生徒のどんな反応が予想され、または期待していますか。
実践してみて、学生たちは、自分たちが知りたい情報を自分たちがインタビューして聞いたことについて満足したようです。インタビューしたことで、日本企業がより近い存在になったように思います。実践していなかったら、実際の日本企業がどういうものか理解できていない部分もあったと思います。
このプランに対する自己評価を教えて下さい。
また、学習のめやすを取り入れた授業を試みるにあたって、どんな課題や効果があると思いますか。
全体的な活動の流れを理解していなかったため、提出期限をきちんと守らない学生もいました。おおまかなスケジュールは伝えたものの、しっかり提出期限を伝えて、評価法等を知らせるべきだったと反省しています。また、インタビューの内容のフォローも時間的にあまりできなかったので、自分たちが質問はしても、その受け答えが自分のいいように解釈していたので、そこもフォローする時間が必要だったと思います。このプランに、「学習のめやす」を取り入れるとすれば、学生に評価法をきちんと示すことができるので、何で評価されているか学生は把握し、自律的に行動するようになるのではないかと期待できます。
同業者仲間に向けて、ワンポイントアドバイスや感想を一言お願いします。
このプロジェクトを行う国によって、就職活動は違うと思いますので、日本の基準にのっとらず、その国の就職活動事情を知っておく必要があると思います。ただ日系企業があまり進出していない国でも、日本事情を知るという面からも、業界分析の時間を取り入れるのもいいかと思います。また当たり前かもしれませんが、日系企業とのアポイントメントは学生だけに任せるのではなく、教師側からもフォローをしておく必要があると思います。学生が普段日本企業で働く日本人と触れ合う機会がないのであれば、とてもいいチャンスだと思うので、ぜひみなさんのクラスでも取り入れてみてください。
執筆者
「外国語学習のめやす」マスター研修の修了者(2014)。参加当時、大阪大学非常勤講師。