私が9月にこの学校にきて、最初に話しかけてくれた人達の中にロバートがいた。このコンテストに参加することを決めた時、私がロバートを被写体に選んだのは、彼が考えていることを知りたかったからだ。
ロバートはあまりよくしゃべる方ではないけれど、しゃべる時は彼の口から言葉がまるでマシンガンのようにあふれだす。彼がしゃべる時、私は彼の言うことにじっくり耳を傾ける。彼が黙っている時、彼は考えているのだ。あらゆる物事をあらゆる角度から。その結果として彼が頭の中でまとめた意見は私にしばしば衝撃を与える。「なんでこいつはこんなに大人なんだろう」「なんでこんなに他の人のことを信じられるんだろう」ロバートはあまり多くの人が経験しないようなことをたくさん経験しているから、そのためかもしれない。ひとしきりしゃべった後、彼は再び黙り、私の話を真剣に聞いてくれる。
このコンテストに関して、私達がしたことといえばスターバックスに何時間も居座りしゃべり続けたことだけだ。この3ヶ月、私は彼についてまわったが、「ロバート」という人を知った気はちっともしない。これからぼちぼち知っていけばいい、というわけにもいかないのは、彼がこの12月18日、彼の誕生日の一日後にオーストラリアに帰ってしまうからだ。
彼と知り合うことができたのは、私にとって非常に意味のあることだったと思う。ロバートともっと一緒に過ごしたかった。オーストラリアで彼が友達をたくさん作り、楽しく暮らすことを私は祈っている
I will miss you ロバート。