私は人と接する時、距離をとって接してしまう。知らないうちに自然と距離をあけているみたいだ。仲良くはなるけど、本当の自分は見せれていない。男の子なんて友達すら一人も出来たことがない。でも田中くんだけは違った。初めは撮影する前にお互い慣れようという事で学校前に遊んだ。お互いの過去にあった辛かったこと、悲しかったこと、たくさん話した。自分でもびっくりするくらい田中くんに話した。人に自分の事をこんなに話したのは初めてだった。この子に聞いて欲しい。話したいと思う自分がいた。田中くんも自分の事を包み隠さず全て話してくれた。その後も時々会っては思い出すように、お互いの事をたくさん話した。私は田中くんとは何かぴったり自分とあてはまる部分があるといつも思う。私は田中くんに人に心を開くという大切さ、安心感を教えてもらった。自分の全てを見せれてはいないかもしれないけど、田中くんとはこれからもっといい関係を築けると思う。悲しい時、うれしい時どんな時でも支えあえる関係でいたい。今回のコンテストの撮影を通して、自分にとって良いものをたくさん得られた。初めは撮影に慣れなくて、自分が被写体で本当に良かったのか悩んだ時もあったけど、これ以上に得たものはとても大きい。なによりこれからもずっと大事にしたいと思う人が一人増えたことだ。今は心から被写体になれて良かったと思う。田中くんに撮ってもらえて本当に良かった。こんなに仲良くなれて良かった。私の事を理解してくれて、変えてくれた田中くん本当にありがとう。
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