「モデルしてくれへん?」
いきなり中学からの友達からこんなメールが来た。「・・・はぃ? 一体何のモデルやねんやろ? ・・・はっ! まさかっ・・・あたしは脱げへんでっ!!」大きな誤解をしていた私に慌てて彼女は説明してくれた。「あぁ、なんや。焦ったやんか〜。せやけど・・・写真に興味はあるけど被写体の方やろ?
モデルならRちゃんにやってもろた方がええんちゃうの? スタイルええし。あの子やったら喜んでポーズもキメてくれるって☆」
「あんたがええねん。」
端から聞けば愛の告白のようだ。彼女なりに何か考えがあって私なんだろうけど正直なとこ『正気かよ? あたしだよ? 頭大丈夫か、コイツ?』と失礼極まりない事を思っていた。とりあえず興味本位で了解してみた。前まで写真は撮る方だったのに撮られる方になるなんてなんだかおかしな気分だった。
初めて撮ってくれた写真を見せてもらったときかなりこっぱずかしかった。顔のアップやったんやもん! 今でも撮られた写真を見せられてる時は顔が赤くなりっぱなしだ。
さらに彼女の学校の先生が写真を見て「2人には見えない引力がある」とか言ってたそうで。めちゃめちゃ照れくさいっ!
でも実際私の中で彼女の存在は確実に大きくなっていった。
ときには信頼できる人として、ときには厳しいツッコミをくれる相棒として、ときには数学を教えてくれるプチ家庭教師として。そして何より笑い合える親友として。
側にいてくれてありがとう。
そういえば前から気になっていたことがある。
「結局は何であたしを撮りたいと思ったん?」
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