韓国のカラオケでK-POPを歌う!

韓国のカラオケでK-POPを歌う!

公益財団法人国際文化フォーラム(TJF)

公益財団法人国際文化フォーラム(TJF)

TJFの中野敦も「めやす」的実践にチャレンジ。韓国人の友だちと誘い合って「韓国語カラオケ」に行こうという活動。本場韓国に行けなくても新大久保で実践できる。歌うことを通じて韓国語を学ぶ楽しさを味わい、継続して韓国語を学んだり、韓国や日本での直接交流に生かせればというねらい。

2014年10月21日

Category

言語
  • 韓国語
対象
  • 中高生
活動タイプ
  • プレゼンテーション
  • 交流
  • 実演発表
  • 資料調査
  • 鑑賞
アウトプット
  • スライド
話題分野
  • 趣味と遊び

Tags

  • K-POP
  • カラオケ
  • スクリーン
  • スピーカー
  • スマホ
  • タブレット
  • プロジェクター

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単元目標

韓国で、韓国の友達を誘ってカラオケにいけるように、また、韓国の友達にカラオケに誘われていけるように、新大久保のカラオケで自分の好きな曲とクラスメートの好きな曲を韓国語で歌う。

■この単元案のセールスポイント

・具体的、実際的な目標のもとハングル(文字)の学習に取り組むことができます。
・生徒一人一人の韓国語学習動機を高めることができます。
・直接交流に向けた準備になります。

インタビュー

このプランは実践したものですか。
実践してみようと思ったものですか。
実現の可能性はありますか。

2014年8月23日(土)、24日(日)、25日(月)に実際に実施しました。

どうしてこのプランを作ろうと思ったのですか。
発想の原点はなんですか 。

まず、同世代の韓国の高校生と友達になるためにどんなことが必要かを考えました。
韓国に友達のいる日本の高校生に、韓国の友達と何をして遊ぶのかを聞くと、「カフェでお茶するか、カラオケにいってK-POPを歌う」という答えが目立ちました。
そこで、韓国語でやりとりできるようになる前に、カラオケで一曲歌えるようになったほうが、早く仲良くなれるのではないかと考え、このプランを作りました。

実践してみて生徒の反応はどうですか。
実践していない場合、生徒のどんな反応が予想され、または期待していますか。

日本の歌でも、実際にカラオケのために声を出して歌の練習するのは稀ではないでしょうか。ましてや韓国の歌を日本の歌のように何度か聞いただけで歌えるようにはなかなかなりません。今回、自分の好きな歌を調べて紹介したり、練習したりすることで、一部でも歌詞の意味を知るようになったり実際に歌えるようになったりして、「楽しかった」「自分の知らない曲を知ることができてよかった」「3日間の成果が出せてよかった」「講座をつづけてほしい」など概ね肯定的な評価を得ることができました。
一方、歌の練習は「声を出すのがはずかしくて、曲を聴いていただけになってしまった」という声もあり、今後の課題となりました。

このプランに対する自己評価を教えて下さい。
また、学習のめやすを取り入れた授業を試みるにあたって、どんな課題や効果があると思いますか。

韓国語教育において、ハングル(文字)は、韓国語を勉強するための勉強になりがちです。しかし、学習のめやすの考え方を取り入れたこのプランでは、ハングル(文字)の学習をカラオケのリモコン操作や歌のためなど学習の目的を実際的かつ具体的にすることができ、生徒の動機付けを高いまま維持することができました。また、カラオケをテーマに、飲み物や食べ物の注文やマイクのボリューム等器機調整の依頼など、自分達で新たな目標を設定することで自律学習を促すことにもつながりました。
一方で、実際のカラオケのような「歌うことを楽しむ場」を準備するためには、指導者に学習支援者としての力量が問われます。また、組織としての学校には、安全を確保しつつ校外との連携を図るネットワーク力などが要求されるなど、教室で教科書の解説に終始する授業とは異なる作業も発生し、教師と学校の連携、さらに、費用の面では保護者の理解と協力も必要です。

同業者仲間に向けて、ワンポイントアドバイスや感想を一言お願いします。

共通の課題曲を決めて一緒に練習する方法もあると思いますが、生徒の動機付けを重視すれば、それぞれが自分の好きな曲にきめて行うのがよいと思います。また、カラオケで一緒に歌えるような関係が生徒間にないと、声を出して歌の練習をするのが難しくなります。関係づくりを十分に行うことがポイントです。

執筆者

公益財団法人国際文化フォーラム(TJF)

公益財団法人国際文化フォーラム(TJF)

1987年6月に講談社、王子製紙、大日本印刷、凸版印刷、日本製紙、三菱東京UFJ銀行、計6社の出捐によって設立された事業型財団で、2011年4月に公益財団法人移行しました。国内外の学校、教師、行政機関、民間団体と連携して、日本と海外の子どもたちが互いのことばと文化を学び、交流する場をつくる事業を中心に行っています。

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